1988年 生まれ 出身地 山口県

うぇぶでざいなーウェブ・デザイナー
亀田かめだ 翔一朗しょういちろう
子供の頃の夢:漫画家
クラブ活動(中学校):バスケットボール部
仕事内容
目的もくてきにそってウェブサイトをデザインする
自己紹介
色々いろいろなことに興味きょうみがあり,仕事しごとあそびも関係かんけいなくたのしんでいます。
出身高校
山口県立下関西高等学校
出身大学・専門学校
武蔵野美術大学造形学部建築学科中退

※このページに書いてある内容は取材日(2016年03月14日)時点のものです

きゃくさんのかんがえをき出し,かたちにする

お客さんの考えを引き出し,形にする

わたし仕事しごとは,ウェブサイトのデザインをすることです。一般的いっぱんてきにはおきゃくさんから「あたらしい商品しょうひんを出すので,宣伝用せんでんようのウェブサイトをつくって欲しい」「あたらしい社員しゃいん採用さいようしたいので,先輩社員せんぱいしゃいん会社かいしゃ紹介しょうかいするウェブサイトをつくって欲しい」などの注文をもらい,ウェブサイトのかたちかんがえて,実際じっさい制作せいさくします。おきゃくさんからわれたとおりのことだけをしているだけでは,けっしていものがつくれません。そこで,おきゃくさんのおもいをきちんときながら,「そういうことでしたら,こういう見せかたができます」「こういううごきにしてはどうですか」などといった提案ていあんをしながら,おきゃくさんと一緒いっしょになって制作せいさくすすめます。
実際じっさい制作作業せいさくさぎょうは,パソコンのソフトですすめます。デザインを作業さぎょうは,集中しゅうちゅうして一気にすることがおおいです。時間じかんを空けて作業さぎょうをすると,せっかくのアイディアもわすれてしまいますからね。

社員しゃいん夏合宿なつがっしゅく結束力けっそくりょくたかめる

社員で夏合宿,結束力を高める

現在げんざい社員しゃいんは10数名すうめいいます。インターンシップ(職場体験しょくばたいけん)にている学生もいて,オフィスは毎日賑まいにちにぎやかです。普段ふだんは10ごろ出社しゅっしゃして,19まで会社かいしゃにいます。おきゃくさんにいに外出がいしゅつすることや,残業ざんぎょうをする日もあります。とくに,ウェブサイトの公開前こうかいまえなどは作業さぎょう調整ちょうせいがたくさんかさなり,残業ざんぎょうえます。また,年末年始ねんまつねんし新年度しんねんどけて注文がおおくなるので,その直前ちょくぜん2ヶ月くらいはとくいそがしくしていますが,夏場なつば比較的落ひかくてきおいています。
そこで夏場なつばには,会社かいしゃ社員しゃいんまりがけの合宿がっしゅくをします。技術ぎじゅつやデザインのはなしもするのですが,どんな会社かいしゃにしていきたいか,という普段ふだんなかなかはなさない話題わだいはなしをして,社員しゃいん結束力けっそくりょくたかめています。
ウェブサイト制作せいさくは,だいたい3人のチームでおこないます。おきゃくさんとの直接ちょくせつ窓口まどぐちになる「ディレクター」,ウェブサイトをうごかすための仕組しくみをつくる「エンジニア」,そしてわたしのような「デザイナー」です。どんなに大きなウェブサイトでも,デザイナーはたいてい1人であることがおおいです。複数ふくすうのデザイナーがいると,ウェブサイトに統一感とういつかんがなくなるおそれがあるからです。

入社当時にゅうしゃとうじ社員しゃいんが3人だった

入社当時は社員が3人だった

わたしつとめる株式会社かぶしきがいしゃmonopoは2011年に設立せつりつされました。わたしは2012年に入社にゅうしゃしました。当時社員とうじしゃいんわたしふくめて3人で,オフィスもたずにカフェの一角いっかく仕事しごとをしていました。それから4年経ねんたって,オフィスもかまえ,社員しゃいんえてきました。しかし,あるとき,中心的ちゅうしんてき役割やくわりたしていた社員しゃいん会社かいしゃめてしまいました。その社員しゃいん大事だいじ仕事しごとをたくさん担当たんとうしていたので、そのあと仕事しごと分担ぶんたん大変たいへんでした。そこでいそいであたらしい社員しゃいん採用さいようすることになり,わたし面談めんだんをすることもありました。
私自身わたしじしん仕事しごと経験けいけんかさねること,そして会社自体かいしゃじたい成長せいちょうすること,同時どうじ経験けいけんできるというのはとても貴重きちょうなことです。ハラハラすることもおおいですが,社員同士しゃいんどうし情報じょうほう共有きょうゆうし,オープンにしながら,チームワークを大事だいじはたらいています。社員一人しゃいんひとりひとりが,チームワークの大切たいせつさをよく理解りかいしているのだとかんじます。

言葉ことばだけでは人につたれない部分ぶぶんがある

言葉だけでは人に伝え切れない部分がある

「パッとさせて」「ドーンときて欲しい」などのように,おきゃくさんから感覚的かんかくてきはなしで注文をけることがあります。デザインは言葉ことばだけでぜんてを相手あいてつたえきれない部分ぶぶんもあり,むずかしさがあるのです。そこで,そういう注文をけたときは,できるかぎりいろいろな情報じょうほうをおきゃくさんからもらい,わたしなりにイメージをふくらませ,それをまずかたちにしてみます。かたちつくり,うごくものを見ながらはなうと,おきゃくさんもより具体的ぐたいてきかんがえることができるようになるので,とても大切たいせつなことだとおもいます。
そして,ウェブサイトは見るだけではなく,「使つかってもらう」という部分ぶぶんがとても大切たいせつです。見た目がいウェブサイトでも,文字が見えにくく,動作どうさかりにくいと,おきゃくさんもこまりますよね。
デザインのアイディアが出ないときもあります。そんなときは,いろいろなウェブサイトを見たり本をんでみたりしますが,人に相談そうだんすることもおおいです。ちかくの人にいてみると,おもわぬヒントをもらえることがあります。

反響はんきょうつたわってくることがうれしい

反響が伝わってくることが嬉しい

制作せいさくしたウェブサイトは,世界中せかいじゅうのたくさんの人たちが見てくれています。何回なんかいページが見られたか,どこの国からアクセスしてくれたかといった数字すうじや,評判ひょうばんも目にすることもあります。こうして制作せいさくしたウェブサイトへの反響はんきょうが手にるようにわかることは,とても魅力的みりょくてきです。
エンジニアが,わたしいたデザインに見事みごとうごきをつけ,しかもわたし想像そうぞうしていた以上いじょう格好良かっこよいものに仕上しあげてくれると,チームで仕事しごとをしていてかったともかんじます。
社員しゃいんは気の友人ゆうじんのような人がおおいので,そういう人たちと一緒いっしょに,なんでもいながらはたらくことができるのも,仕事しごと魅力みりょくだとおもいます。

なにのためにやるの?とかんがえることが大切たいせつ

何のためにやるの?と考えることが大切

きゃくさんから注文をいただくとき,おきゃくさんのかんがえがかたまっていないときもあります。そんなときは,「なにのためにこのウェブサイトを制作せいさくしたいのか」という目的もくてき一緒いっしょかんがきます。そして,その目的もくてきと,その目的もくてきのためにこういうデザインにしました,ということをいつでも人に説明せつめいできる状態じょうたいにしておくことを大切たいせつにしています。口頭こうとう説明せつめいするだけではなく,資料しりょうをしっかりつくっておくこともあります。そして,目的もくてきによっては,じつはウェブサイトではなく,たとえばかみのパンフレットや映像えいぞう使つかったほういとなることもあります。ウェブサイトはあくまで一つの手段しゅだんでしかないので,おきゃくさんが実現じつげんしたいことにわせて,最適さいてき表現ひょうげん手段しゅだん提案ていあんすることも,デザイナーとして大切たいせつ部分ぶぶんだとかんがえています。

プロダクトデザイナーにあこがれる

プロダクトデザイナーに憧れる

小学生のころのわたしは,おやうことを素直すなおいて,勉強べんきょうばかりしていたようにおもいます。そのころから手をうごかしてものをつくることがきでしたね。高校生こうこうせいになるとプロダクトデザインをやってみたいとおもうようになりました。当時とうじ,スマートフォンが発売はつばいされ,そういう格好良かっこよいものをつくれるようになりたいとおもい,美大びだい進学しんがくしたいとおもうようになりました。友人ゆうじんさそいもあって,美大受験びだいじゅけん予備校よびこうかよはじめました。高校こうこうでのおもい出よりも,予備校よびこうでのおもい出のほうおおいかもしれません。
美大びだいには合格ごうかくしましたが,プロダクトデザインを学ぶコースではなく建築けんちくコースに入学しました。デザインをするという意味いみではプロダクト(製品せいひん)も建築けんちくわらないかなとおもっていましたが,学びはじめると大きくちがうとかんじてしまい,べつみちかんがえようとおもいました。

自分じぶんきなことを基準きじゅん進路しんろかんがえて欲しい

自分の好きなことを基準に進路を考えて欲しい

将来しょうらいゆめ目標もくひょうができず,これから先いろいろおもなやむことがあるかもしれません。そのときは,「自分じぶんきなことはなにか」という部分ぶぶんからかんがえてみてください。
わたしは小学生のころに漫画家まんがかになりたいとおもったのが最初さいしょでしたが,漫画まんがにはいま仕事しごとつうじるさまざまな要素ようそがつまっています。シナリオづくり,演出,構成こうせいなど,漫画まんがむ中で自然しぜんと学び,興味きょうみったのだとおもいます。プロダクトデザイナーにあこがれて勉強べんきょうしていたころの学びや,趣味しゅみつくっていたウェブサイトなど,いままできで,興味きょうみがあるとかんじてんできたことぜんてが,いま仕事しごとにつながっています。そういう感覚かんかく大切たいせつに,進路しんろえらんでみてくださいね。

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どんな職場?
株式会社monopo
取材・原稿作成:東京書籍株式会社