<プレカット>の仕事 埼玉県狭山市小お山やま田だ 友とも和かずさん(株式会社タカキ) 家を建てる木材には,しっかりと組み合わせるために切り欠きを作ったり穴あなを開けたりします。昔は大工さんが建けん築ちく現げん場ばで,手作業でやっていましたが,今では工場で機械加工をすることが多くなっています。これを「プレカット」といい,手刻きざみでは2~3週間かかった作業でも,機械を使ったプレカットでは,わずか1日で加工が終わります。 プレカットの機械を動かすには,まずCAD(キャド)という製せい図ず専せん用ようのソフトで設せっ計けい図ずを描かきます。一軒けんの家を作るには1000以上の木の部材が必要ですが,プレカット設せっ計けいは,一つひとつの柱や部材の種類やサイズを決めながら,CADに打うち込こんでいく作業です。こうして作った設せっ計けい図ずデータを機械に送ると,データ通りに木材がカットされます。 東京でも多た摩ま地方にはたくさんの森があって,りっぱなスギやヒノキの木材が生産されています。株かぶ式しき会社タカキは一いっ般ぱん社しゃ団だん法ほう人じんTOKYO WOOD普ふ及きゅう協会に加か盟めいし,多た摩ま地方の木をプレカットして,住じゅう宅たくの建けん築ちくに役立ててもらっています。地ち域いきの森を健康に未来へ引ひき継つぐために,木材の地産地消に貢こう献けんしています。
キラリ仕事人 「木造住宅の骨組みを作る」 プレカット設計 小お山やま田だ 友とも和かずさん あしたねインタビュー 寄付協力:株式会社ファミリーマート 協力:林野庁/公益社団法人国土緑化推進機構/NPO法人共存の森ネットワーク イラスト:平田 美紗子(林野図書資料館)