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- 東京都に関連のある仕事人
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1969年 生まれ
出身地 東京都
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内田 剛 -
仕事内容
書店員。副店長という立場なので店舗全体を統括。書籍の担当ジャンルは文芸書と文庫がメイン。駅前立地で流行店なので,常に情報のアンテナを張っている。
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自己紹介
おっとりしていて穏やかな性格。争いを好まない調整型。1日1冊の読書が最大の気分転換で,典型的な活字中毒者。音楽鑑賞,野球観戦,城めぐり,神社仏閣なども好き。
本の売り場をつくる
私は,書店員です。本を販売することが私の仕事です。副店長なので,店舗全体の管理運営面も見ながら,小説やノンフィクションといった文芸書と,文庫本の棚も担当し,どんな本をどれぐらい仕入れるのかを考えたり,売り場づくりをおこなったりしています。
入社した当初は総務課に配属されました。その後,人事や外商,マーケティングなどの仕事を経て店舗に異動になったんです。普通の書店員とはちょっと違う経歴ですね。
店舗では,ビジネス書や文芸書を担当しました。その後,営業本部で各店舗の連携を見たり,出版社の方と打ち合わせをしたりするマーチャンダイジングの仕事を8年ほど担当していました。現在の店舗には,実は数か月前に異動してきたばかり。久しぶりの店舗での仕事です。店舗の立地によって客層が変わるので,この店舗の特徴をつかみ様子を見ながら,売り場づくりを考えているところです。 -
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内田 剛 -
仕事内容
書店員。副店長という立場なので店舗全体を統括。書籍の担当ジャンルは文芸書と文庫がメイン。駅前立地で流行店なので,常に情報のアンテナを張っている。
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自己紹介
おっとりしていて穏やかな性格。争いを好まない調整型。1日1冊の読書が最大の気分転換で,典型的な活字中毒者。音楽鑑賞,野球観戦,城めぐり,神社仏閣なども好き。
「1日1冊1POP」を始めた理由
私が書店員になったのは,本が好きだということと,自分に一番向いていない仕事だと思ったからです。学生時代まで,人と会ったり話をしたりするのが大の苦手でした。それを克服するには就職のタイミングしかないと思ったんです。書店であれば,好き嫌いに関わらず,人と会って話すことは避けられません。だからあえてそこに飛び込もう,自分を変えてやろうという気持ちで書店に就職しました。
本当は日本の歴史の研究者になりたかったんです。大学では日本史を専攻していて,卒業論文のテーマは「鎌倉の都市づくりについて」でした。小学生時代から神社仏閣やお城などの史跡をめぐるのが趣味でした。私の母は本がとても好きで,幼稚園のころから母に連れられて図書館に行っていました。そこで,絵本や童話ではなく,歴史の本や,偉人の伝記,「宇宙のひみつ」などの学習まんがを読んでいたんです。それ以来,ノンフィクションばかり読んでいました。小説を読み始めたのは書店員になってからです。
就職して10年ぐらい経ったころ,千葉の店舗に異動になり,初めて文芸書の担当になりました。私はそれまで,小説が読めなかったんです。歴史を勉強した弊害で,「小説家の書くつくりごとなんて」という思いがあったんですよ。
それが30歳手前で千葉に異動になり,通勤時間が往復4時間になりました。通勤時間も長いし,店舗自体もハードで,心が折れてしまい,仕事を辞めようかとも考えていた。そんなときに私を救ってくれたのが本だったんです。一冊は,ある書店のエピソードが書かれた本。もう一冊は,がんの闘病記でした。特に闘病記を読んでからは,見える景色が一変しました。私より若いがん患者の方が,今日明日もあるかわからない命を削りながら生きているのに,私は「仕事がつまらないな,辞めようかな」と無為に過ごしている。そうして,「仕事を辞めようかな」という気持ちが,霧が晴れたように消えたんです。
それで,「私が書店でできることはなんだろう?」と考えました。自分自身を勇気づけてくれた本を,一人でも多くの人に伝えたい。そのためにできることは,自分が読んで良いと思った本をきちんとメッセージを添えて売っていくことだと目覚めたんです。以来「1日1冊1POP」を始めて,現在も続けています。1日1冊は本を読み,POPを1枚以上書くということです。本によって人生を救われたから,本への恩返しをしていきたいんです。 -
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内田 剛 -
仕事内容
書店員。副店長という立場なので店舗全体を統括。書籍の担当ジャンルは文芸書と文庫がメイン。駅前立地で流行店なので,常に情報のアンテナを張っている。
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自己紹介
おっとりしていて穏やかな性格。争いを好まない調整型。1日1冊の読書が最大の気分転換で,典型的な活字中毒者。音楽鑑賞,野球観戦,城めぐり,神社仏閣なども好き。
POPは,本との出会いをつくる道しるべ
私は必ず本を読んでからPOPを書きます。気になるフレーズや良いシーンがあると本に何かを挟み込みながら,読み進めていく。そういうなかで,色合いはこうだな,形は丸いほうがいいなといった,なんとなくのイメージが浮かんでくる習性になりました。
いまは,小学校や中学校でPOP作りの授業もしています。子どもたちに少しでも本を好きになってほしいし,「いまの小中学生は何を読んでいるのかな?」と私自身興味がある。何より,子どもたちはすごく新しい発想でPOPを書いてくるんですね。だから私自身もヒントをたくさんもらっています。
子どもたちには,「POPは道しるべ」という話をします。いま,「何から読んでいいかわからない」という読者が多いんです。本を選べなかったり,探せなくなっていたりする時代なので,本の魅力をお客さまに気づかせるのがPOPです。
だからまず,気になるところをチェックしながら本を読む。そこからイメージをふくらませて,自分のコメントも入れて,色画用紙を切って貼ってデザインして,POPを作っていきます。 -
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内田 剛 -
仕事内容
書店員。副店長という立場なので店舗全体を統括。書籍の担当ジャンルは文芸書と文庫がメイン。駅前立地で流行店なので,常に情報のアンテナを張っている。
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自己紹介
おっとりしていて穏やかな性格。争いを好まない調整型。1日1冊の読書が最大の気分転換で,典型的な活字中毒者。音楽鑑賞,野球観戦,城めぐり,神社仏閣なども好き。
「あ行」と「は行」がPOPのポイント
POPは,「あ行」と「は行」,つまり「あいうえお」と「はひふへほ」を意識するとうまく書けるようになるんです。「あっ」と驚かせる。「いっ」しょうけんめい書く。「うっ」とうならせる,「えっ」「おっ」と驚かせる。「はっ」とさせる,人の気持ちに「ヒット」させる,「ふっ」と笑わせる。「へーっ」なるほどねと思ってもらう,「ほっ」とさせる。
こんなふうに,あ行とは行でPOPはできていて,でも一番大事なのは最初の2文字。「あい(=愛)」が一番大切なんです。上手下手ではなく,気持ちがこもっているかどうかなんですね。POPはパソコンでも作れますが,私が手書きにこだわるのも,そのほうが気持ちが伝わりやすいと思うからです。
いいPOPは雄弁です。その小さな紙片のなかの手書き文字が語りかけてくる,書いた人の肉声が聞こえてくる。本を読んで湧き上がった,ほとばしる気持ちを伝えたいから,1枚のPOPを5~10分でどんどん書いていきます。ライブ感が大事なんです。 -
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内田 剛 -
仕事内容
書店員。副店長という立場なので店舗全体を統括。書籍の担当ジャンルは文芸書と文庫がメイン。駅前立地で流行店なので,常に情報のアンテナを張っている。
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自己紹介
おっとりしていて穏やかな性格。争いを好まない調整型。1日1冊の読書が最大の気分転換で,典型的な活字中毒者。音楽鑑賞,野球観戦,城めぐり,神社仏閣なども好き。
生きることのど真ん中に本がある
1日の仕事は,朝の開店準備から始まります。本がたくさん届いているのでそれを棚に並べて整え,開店する。本の注文を出したり整理をしたりしながら,レジにも入ります。午後になると,また本が届くので,その品出しをしたり,商談をしたり。そうこうしているうちにあっという間に1日が過ぎていきます。
POPは基本的に家で書いています。事務所だと電話や来客があり,落ち着いて書く時間がなかなかとれないんです。だから帰宅後,本に入り込んでイメージをふくらませ,色鉛筆やフェルトペン,色画用紙などの道具を広げて,4~5枚を一気に書きます。今切り抜いた紙の切れ端を,こっちのPOPにも使おう……とか考えていると,面白いんですよね。それが私のストレス解消でもあるのです。
本も1日1冊以上は必ず読んでいますが,仕事のためというよりもむしろ,読みたくてしかたないんです。かつて小説が読めなかった経験があるからこそ,本の良さが素直にわかる。小説を読めなかった経験が,いま,武器になっているのかもしれません。本が私の生きることのど真ん中にある。私から本を取ったら,いったい何が残るんだろうと思います。
一方で,いろいろなお客さまがいらっしゃるので,伝わらないことも多いです。それは辛いことでもありますが,そこを乗り越えて自分の売りたい本の良さを伝えられたときには,喜びに変わります。自分が鍛えられる仕事だなと思います。
私は,書店には「書店員」と「書店人」がいると思っています。書店員は「本を売る販売員」であり,書店人はそこに志,哲学を持っている人です。私は生涯「書店人」であり続けたいと考えているのです。
※内田さんは,現在はフリーランスでPOP講習会などを開催されています。(2020年4月時点) -