「株かぶ式しき会社ローランズ」は、生花を使ってウェディング・イベント会場などの装そう飾しょくやフラワーギフトの制せい作さくを行う「花と緑の事業」、カフェを運うん営えいし飲食物を提てい供きょうする「カフェ事業」、障しょうがい者しゃ雇こ用ようをサポートする「福ふく祉し事業」の主に3つを展てん開かいしています。原宿と天てん王のう洲ずアイルではカフェが併へい設せつされた生花店を運うん営えい。また、子ども食しょく堂どう「お花屋さんのこどもごはん」や、花の栽さい培ばいをする農園「ローランズファーム」も運うん営えいしています。
ローランズでは「排はい除じょなく、誰だれもが花はな咲さく社会」を理念としており、障しょうがいのある人をスタッフとして多く雇こ用ようしています。全体で80名いる従じゅう業ぎょう員いんのうち約7割わりとなる55名は、身体障しょうがいもしくは精せい神しん障しょうがいがあるスタッフです。一方で、「障しょうがいのある人が働いている」ということは大きく打ち出していません。その背はい景けいには、障しょうがいの有う無むに関わらず、スタッフのみながいち社会人として、「お客さまに対してしっかりと価か値ちのあるものを提てい供きょうする」というプロ意い識しきを持って働いてほしいという思いがあります。
ローランズの店てん舗ぽでは5人ほどの少人数でチームを組み、その責せき任にん者しゃとなるベテラン社員を中心にチーム内でコミュニケーションをしっかり取って、お互たがいの体調を考こう慮りょしながら仕事を進める体たい制せいを整えています。各店てん舗ぽはシフト制せいですが、障しょうがいや特とく性せいが影えい響きょうして急に心身の状じょう態たいが悪くなり、スタッフがシフト通りに働けないこともあります。そういった際さいには、臨りん機き応おう変へんに作業内ない容ようや勤きん務む時間を変へん更こうしたり、バックヤードに移い動どうして話を聞くなど、スタッフの体調や気持ちに常つねに気を配り、必要な調整や対たい応おうを行っています。
業ぎょう務むを細分化して、各スタッフがそれぞれの得とく意いな業ぎょう務むを担たん当とうできるよう配はい慮りょをしています。例えばカフェでスムージーを作るときには「フルーツや野菜を切る」「切ったフルーツや野菜の重さを量って、1杯ぱい分ずつ袋ふくろに取り分ける」といったように、細かく作業を分けています。また、曖あい昧まいな表ひょう現げんを苦手とするスタッフもいるため、具体的な作業指し示じを記したマニュアルを準じゅん備びし、作業手順や物の配置を写真で確かく認にんできるようにしています。視し覚かく障しょうがいのあるスタッフが安全に働けるよう、ガラス製せいのものがある場所には目立つ色のシールを貼はってぶつからないようにするといった工く夫ふうも取り入れています。
発達障しょうがい
カフェ店員
視し覚かく障しょうがい
カフェ店員/店長補ほ佐さ
支ささえる人
カフェ店長
会社経けい営えい(社会起業家)/フローリスト