設せっ計けい士しの中でも「意い匠しょうデザイナー」は，建物の全体的なデザインや内側，外側をどう見せていくかを担たん当とうします。建物を建てたいという人や会社に対し，用よう途とや規き模ぼに対する要望を聞きながら，建物の内外をデザインしていきます。建物の丈じょう夫ぶさや，地じ震しんに耐たえうるかどうかという建物のいわば“骨こっ格かく”を決める「構こう造ぞうデザイナー」，内部の空調・電気・水道の計画をする「設せつ備びデザイナー」と一いっ緒しょに，法ほう律りつに即そくしているかも確かく認にんしながら建物を設せっ計けいしていきます。

建物の計画から完成までには，長い時間がかかります。例えば完成まで３年かかる建物だったら，計画と設せっ計けいに約１年半，工事に約１年半。設せっ計けいの仕事は，工事が始まって，実じっ際さいに建物が建ち始めたときがいちばん忙いそがしくなります。設せっ計けい士しが描かいた図面をもとに，何十人もの職しょく人にんさんがいっせいに作業をするので，さまざまな疑ぎ問もん点てんが山のように出てきます。誤ご解かいがないようそれを説明したり，時には図面を修しゅう正せいしたりもします。細部の仕上げは全体の印象に大きく影えい響きょうするので，大変ですがとても大切な仕事です。