仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

愛媛県に関連のある仕事人
1979年 生まれ 出身地 愛媛県
せんぎょてん鮮魚店
べちょ
子供の頃の夢: 鮮魚店
クラブ活動(中学校): 卓球部
仕事内容
魚を仕入れて、販売する
自己紹介
のんびり屋。どんな事も何とかなると思っている楽天的な性格せいかく

※このページに書いてある内容は取材日(2009年07月16日)時点のものです

魚市場で仕入れて,販売はんばいする

魚市場で仕入れて,販売する

わたしは,魚市場へ魚を仕入れに行って,販売はんばいする仕事をしています。自分のお店でも販売はんばいしていますが,養護ようご施設しせつや老人ホーム,料理店からも魚の注文を受けています。施設しせつからの注文があった時は,先方の依頼いらい通りに内臓ないぞうを取り出したり,ちょうどよい大きさに切ったりして,魚をさばいて配達しています。配達から帰ると,店に魚をならべてお客さんに売ります。施設しせつへは朝9時までに配達しなければいけないので,配達用の魚は前日に準備じゅんびしています。1けん施設しせつにつき50ぴき~100ぴき配達していて,わたしの魚屋が担当たんとうしている施設しせつは7けんあります。1日2けんくらいの施設しせつから配達の注文があります。年間で一番いそがしいのは,年末年始と,夏を乗り切るためにうなぎを食べる土用のうしの日です。

魚をさばいて,店の準備じゅんびをする

魚をさばいて,店の準備をする

朝6時に起床きしょうして,7時から魚市場に仕入れに行きます。同じ月でも天候などの影響えいきょうを受けて,日によって魚の状態じょうたいちがうので,魚の色やつや,魚の目がきれいかなど鮮度せんどを見て選んでいます。仕入れと配達から帰ったら,店の準備じゅんびをします。お客さんが来たら,魚のさばき方の希望を聞いて魚をさばくこともします。店頭にならべる商品を切り身や刺身さしみにしなければいけないのですが,接客せっきゃくをしながらこうした準備じゅんびをするので魚を全部ならび終えるまでには,13時くらいまでかかります。昼からは店番と翌日よくじつの配達の準備じゅんびをします。1けんの配達分の魚をさばいて,希望の大きさに切るのに2時間くらいかかります。ほねくなどの細かい作業もあり,量が多いと大変です。19時に閉店へいてんするまでに,魚を惣菜そうざい用に加工して,調理台の掃除そうじかたづけもします。魚は1日に25~30種類,多い時で20箱くらい仕入れています。

いつも清潔せいけつに!

いつも清潔に!

生ものをあつかっているので,食中毒がおこらないように衛生面えいせいめんに気をつけています。包丁やまな板を使う前には必ず消毒をします。他にもきんえないようにするために魚はできるだけ冷蔵庫れいぞうこに入れて冷やしています。店頭の冷蔵庫れいぞうこの中には氷を入れています。氷は,冬は1週間くらい持ちますが,夏は3日くらいでとけてしまいます。天候によって仕入れることができる魚の量が左右され,特に台風がくる8月・9月は漁師りょうしさんが海に出られなくなってしまうので,魚の数が少なくなります。施設しせつから指定されている魚がない場合もあって,その時は,冷凍れいとうの魚に変えさせてもらっています。他にも夏は魚がいたみやすいので管理が大変です。冬は寒くて調理する手がとても冷たくなってしまいますが,魚の管理にはとても良い環境かんきょうです。調理がむずかしい魚はハモとサワラです。ハモは細かいほねがたくさんあるので,ほね切りをしないといけません。これがむずかしいです。サワラは身がやわらかいので,さばく時に身がバラけてしまわないように注意しています。

おいしかったと言ってもらえる

おいしかったと言ってもらえる

自分のお店があるので,お客さんと直接ちょくせつせっすることができて話せることがこの仕事の魅力みりょくです。お客さんから「おいしかったよ」と言ってもらえることや,何度も来店してくれるお得意様ができることがうれしいですね。数年前に店先に水槽すいそうを置いて,店内を改装かいそうしました。親子で買い物に来られると子どもさんは魚が泳いでいるので水槽すいそうの中をじっと見ています。やっぱりおもしろいんでしょうね。近所の方やお年寄としよりの方が多いので,歩いて来られたり,自転車で来られたりする方が多いです。1日30人くらいのお客さんがお店に来てくれます。

お客さんの注文にえるように・・・

お客さんの注文に添えるように・・・

季節や天候によって,品物が市場に無い場合があります。その時は,いつもの市場だけではなく,色々いろいろな所から仕入れて,注文された物を間違まちがいなくそろえるようにしています。時間をきっちり守って配達することも大切ですね。お店が繁盛はんじょうするように何か新しいことをしたいなと思っています。最近,おもしろいと思ったのは,魚のインターネット販売はんばいです。これを実現じつげんさせるためには,どんな種類の魚なら送れるかということを考えないといけませんね。何かおもしろい販売はんばい方法はないかなと,昔ながらの"魚屋さん"をたくさんの子どもたちに知ってもらえるように,これから色々いろいろ考えていきたいと思っています。

親の背中せなかを見て育った

親の背中を見て育った

両親が魚屋をしていて,親の背中せなかを見て育ってきたので,幼稚園ようちえんころから魚屋になりたいと思っていました。今は,スーパーが多くなってきて個人こじん専門店せんもんてんがほとんど無くなってきているので,この形を残していきたいと思っています。店を開くためには食品衛生えいせい責任者せきにんしゃ資格しかく営業えいぎょう許可証きょかしょうが必要です。ふぐの調理免許めんきょも要ります。店を開く前に保健所ほけんじょから水道などの衛生面えいせいめん検査けんさがあります。わたしは魚屋になるために,2年間他の魚屋で修行しゅぎょうしました。そこで魚の仕入れ方,さばき方,調理方法など基礎きそを勉強しました。とてもいそがしい店で,たくさん魚をさばいていたのでどんどんうまくなりました。高校生のころから休みの時は,家の魚屋の手伝いをしていたのでゼロからのスタートではなかったことも良かったと思います。

あがりしょう!?

あがり症!?

りが好きで,友達と海や川に自転車でりに行っていました。算数をがんばって勉強していたので計算が好きでした。小学生のころから「魚屋さんになりたい!」と思っていたので,「店をするなら算数ができればいい」と父親から言われたことが頭に残っていたんだと思います。習字や英語のじゅくにも行っていました。小学生の時はサッカーをしていて,中学生からは卓球たっきゅうをしていました。人前に出るのがとても苦手でよく緊張きんちょうしていたのを覚えています。試合や運動会があればその度に気分が悪くなったりしていましたね(笑)。

自分にあった仕事を見つけてしい

自分にあった仕事を見つけて欲しい

自分のやりたいことを見つけて,仕事に活かしてしいです。色んなことに挑戦ちょうせんして,自分にあった仕事を見つけてしいですね。サラリーマンにはいろいろな会社の決まりがありますが,自営業じえいぎょうは自分で色々いろいろなことを決めることができます。自分のペースにあった時間の使い方,仕事の仕方ができますし,自分がやりたいと思ったことがすぐできるのも自営業じえいぎょうの利点だと思います。

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取材・原稿作成:西条市産業振興課 加藤 、編集:(c)学校ネット株式会社