仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1975年 生まれ 出身地 千葉県
たいようこうはつでんのうんようかんり太陽光発電の運用管理
髙木たかぎ 裕子ゆうこ
子供の頃の夢: 獣医師
クラブ活動(中学校): ソフトボール部
仕事内容
太陽光発電所がきちんと動いているかどうかを管理し,太陽光発電所で発電した電気が止まることなく送り届ける仕事。
自己紹介
ランニングを趣味にしていて,仕事に行く前や休日に走っています。自己記録の更新を目指したり,友人と旅行も兼ねて全国のマラソン大会に参加したりして楽しんでいます。
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2020年03月11日)時点のものです

太陽光発電所が正しく動くように見守る

太陽光発電所が正しく動くように見守る

わたしはいちごECOエナジーという会社で,全国に46カ所ある太陽光発電所がきちんと動いているかどうかを管理し,発電した電気を止まることなくおくとどける仕事をしています。

太陽光発電は,ソーラーパネルを使って太陽の光で発電し,家庭や会社などさまざまな場所に電気を送る仕組みです。石油をやして電気をつくる火力発電などとちがい,自然の力を利用するので,地球おんだんげんいんとなるさんたんなども出しません。地球おんだんふせぐクリーンなさいせいのうエネルギーとして,日本でも広まっている発電です。

インターネットを通じて,全国の発電所をチェック

インターネットを通じて,全国の発電所をチェック

いちごECOエナジーでは,主に,所有者や自治体が使わなくなった土地やさいようしたい土地を借りて,そこにソーラーパネルをたくさんならべてだいな太陽光発電を行う「メガソーラー」で発電をしています。わたしたちが全国で発電している電気は全部で約140メガワット分。これは約4万6,000世帯をまかなえる量です。

わたしの主な仕事は,全国にある太陽光発電所がきちんと動いているか,東京にあるオフィスから毎日,かくにんすることです。発電所の動きはすべてインターネットで管理しているので,管理用の画面を見て,安定して発電ができているかをかくにんしています。

さいがいていでんなどで発電所に何か問題が起こると,安定して電気を送ることができなくなってしまいます。モニターを見て「様子がおかしいな」と思ったら,発電所の管理をお願いしている全国の協力会社にれんらくしてたいおうをお願いしています。

地元のぎょうと協力して,定期的にメンテナンス

地元の企業と協力して,定期的にメンテナンス

太陽光発電所をてきせつに運用するには,定期的なメンテナンスも必要です。ソーラーパネルがこわれていないか,パネルを置いている土地が大雨やしんなどでくずれていないかなど,発電が止まることなく,安定して電気をおくとどけていくために,さまざまなメンテナンスをしなくてはなりません。

ふだんのメンテナンスは協力してくれるいきの会社にまかせていますが,年に1度は,それぞれの発電所に足を運んでげんの様子をたしかめるようにしています。げんの様子をきちんと知っておくこと,管理してくれている会社の方々とちょくせつコミュニケーションをとっておくことも,スムーズな運用をするためには大切です。

いつでも,安定して電気を送ることができるように

いつでも,安定して電気を送ることができるように

ふだんは,9時半に出社して,18時15分まで働いています。いそがしいときは残業することもあります。発電所の動きをチェックすると同時に,太陽光発電事業に関わるようの管理や,てきせつな運用をするためのこうりつてきな仕組みをつくるなどの仕事もしています。

土日や祝日は休みですが,太陽光発電所は365日どうしているので,休みの日もスマートフォンをチェックして問題が起きていないかかくにんしています。スマートフォンの画面から発電所の様子をぞうで見ることもできるので,それは便利ですね。

トラブルはみんなで協力してすぐにかいけつ

トラブルはみんなで協力してすぐに解決

いちごECOエナジーで運用をたんとうしているのは,わたしふくめて6人です。やりがいを感じるのは,発電している電気が,安定して無事にきょうきゅうできていることです。外部の会社の方や運用メンバーと協力して,無事に一日が終わる時間は一番ほっとしますね。

大変なのは,やはりていでんなどのトラブルで発電所が止まってしまうときです。電力会社のていでんで発電所がていする,発電所の近くにかみなりが落ちてせつこわれるというようなこともあります。このようなトラブルが発生した時には,協力会社の方とやり取りしながら,できるだけ早くふっきゅうできるようにします。

発電所をつくるいきしんらい関係をつくる

発電所をつくる地域と信頼関係をつくる

太陽光発電所をつくるときには,いきの方への説明をしっかりと行い,自然かんきょうにもはいりょしています。

わたしたちが土地を借りるときにはらう利用料で,教育サービスのじゅうじつはかいきや,発電所でつくった電気をさいがい時のじょうようでんげんとして活用しているいきもあります。

太陽光発電所は,いきさんである土地を借りて電気をつくるもの。ですから,自然をお借りした分をいきの方にお返しして,いきと共に取り組む事業として成長していきたいと思っています。

いきこうけんしてかんしゃされることがうれしい

地域に貢献して感謝されることがうれしい

わたしは,今の仕事をする前は,いちごグループで不動産の運用会社で働いていました。2012年に,いちごグループが新しく太陽光発電事業を始めることになり,2013年から今の仕事をするようになりました。

最初は,太陽光発電のことも全くわからなかったのですが,じゅつくわしいどうりょうの方々から教えてもらいながらしきやしてきました。特にむずかしかったのは,「どのようなトラブルが起きているのか」というはんだんができるようになることです。そういうはんだんがすぐにできるようになるのに,3年くらいかかりましたね。

仕事をやっていてよかったなと思うことのひとつに,いきこうけんすることで,地元の方々とよい関係がきずけていることがあります。いちごECOエナジーでは発電所をつくる時から地元の方々と良好な関係をつくる取り組みをしているので,発電所が運転を開始してからも,発電所のくさりに地元の人たちが協力してくれたり,発電所の近くの学校の生徒が見学に来てくれたりすることもあります。「いちごの太陽光発電所が地元に来てよかった」と言ってもらえると,いちごECOエナジーのメンバーとしてすごくうれしいですね。

太陽光発電をもっと知ってもらって持続のうな社会を

太陽光発電をもっと知ってもらって持続可能な社会を

太陽光発電は地球おんだんふせぎ,持続のうな社会を達成するのに欠かせないものです。地球は年々気候変動がはげしくなっています。みなさんも,梅つゆなのに雨が少ない,台風や大雨が多い,冬も気温が高くて温かいなど,身近に気候の変動を感じることが多くなっていると思います。

これ以上,おんだんや気候変動を進めないためにも,太陽光発電などさいせいのうせいエネルギーについて,もっと多くの人に関心を持ってもらい,利用をやしていくことが大切です。ぜひ,みなさんも,ニュースを見たり,本を読んだりして,かんきょうとエネルギーのことについていっしょに考えてみてください。 

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取材・原稿作成:日経BP