仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

神奈川県に関連のある仕事人
1993年 生まれ 出身地 神奈川県
外山とやま 友香ゆか
子供の頃の夢: パン職人
クラブ活動(中学校): 軟式テニス部
仕事内容
さまざまな人やサービスからりょくを引き出し、伝わる言葉にする。
自己紹介
人と話すのも、ひとりでごすのも好きです。こうしんおうせいこうどう。何かを計画しがち。おおざっぱ。あさがた
出身大学・専門学校

※このページに書いてある内容は取材日(2021年11月30日)時点のものです

ウェブサイトのコンテンツせいさくのかたわら、副業でフリーのへんしゅうやPRの仕事も

ウェブサイトのコンテンツ制作のかたわら、副業でフリーの編集やPRの仕事も

わたしは今、一つの会社にしょぞくしながら、他の会社から仕事をう副業もしています。本業でしょぞくしている会社は、ほうもん数やユーザーそうなどのウェブサイトのデータをかいせきするサービスをていきょうしている会社で、わたしは会社のサービスをしょうかいするウェブメディアで記事のかくへんしゅう、マーケティングなどを行っています。記事で「どんなメッセージをだれにどのように伝えるか」をせっていし、ライターやカメラマンから上がってきたげん稿こうや写真をチェックし、記事を作っていくというのが主な仕事です。また「お客さまに自分たちのサービスをよりよくわかってもらうためには、どのようにウェブメディアをかいぜんすればいいか」ということを考えて、ウェブメディアのリニューアルのていあんをすることもあります。
副業としては、あるサービスをより多くの人に知ってもらうために、こうほうやPRたんとうとして働いています。たとえば、今住んでいる武蔵むさししんじょうという街をしょうかいするウェブメディアのうんえいをしたり、コワーキングスペースをせんでんするための記事やチラシを作ったりしています。

「サービスや商品のを伝える」ことのお手伝い

「サービスや商品の価値を伝える」ことのお手伝い

いろいろな会社で働いていますが、自分の仕事はすべて「へんしゅう」だと思っています。会社がお金をかせぐために「サービスや商品のを他者に伝える」ことは必要ですが、とどけたい人に伝わるように言語化するのがむずかしいんです。そこをお手伝いするのが主な仕事になっています。
ほんてきに、平日の日中は本業の仕事をしていることが多いです。チームでの会議は週に2〜3回、しょ全体の会議は週に1回ほど。また、記事を作るためのインタビューをしに、週に1度くらい取材先に出向くこともあります。それ以外の時間は、げん稿こうをチェックしたり、ライターの方にを出したり、という作業がメインになります。もともとリモートワークはみとめられている会社でしたが、しんがたコロナウイルスの流行が始まったこともあり、最近では主にリモートでぎょうをしています。
本業のぎょう時間外に、毎日1時間くらい副業のぎょうをしています。本業の会社は、自分の仕事をきちんとこなしていれば問題ないので、うまく時間を調整しながら両立させています。

ふくすうの仕事と生活のバランスをたもつことも大切

複数の仕事と生活のバランスを保つことも大切

仕事でむずかしいのは、記事を作る仕事には「せいかい」がないところです。だからこそ、どこまで完成度を高め、ゴールをどこにするか、それをきわめるのがむずかしいです。それを自分の中できちんと決めないと、終わらずにいつまでも時間をかけてしまうことになりますし、ライターさんへの出しもあいまいになってしまいます。特にわたしの作る記事は「記事自体がちょくせつお金をかせぐ」ようなものではなく、会社のサービスのしょうかいだったり、ブランドイメージを上げたりするためのものなので、「目的をどうするか」を定めることが大切ですね。
ライターの方に「伝えたいじょうほう」をてきせつに伝えることも重要なのですが、これもむずかしいところです。きちんと伝わっていなかった場合、上がってくるげん稿こうが、期待したものになっていないことがあります。そういうときは、「わたしはこういうつもりで言っているんだけど、相手にはそれが伝わっていなかった」ということが起きていることが多いですね。
また、ふくすうの仕事をしているので「休む時間をかくすること」も大事です。じょうきょうによっては土日にも仕事をしているため、「大変そうだね」と言われることもありますが、本業も副業もどちらも好きなことなので、ふくすうの仕事を調整して、へいこうしてやっていくことに関しては、向いているのだと思います。

自分の作った記事のはんきょうが実感できるとうれしい

自分の作った記事の反響が実感できるとうれしい

自分の作った記事の成果を、何らかの形で実感できたときはうれしいですね。記事が新しい受注につながったりすれば、もちろんうれしいですし、SNSでかくさんされていたり、自分が取材した方が記事が出たことでよろこんでくださったりしていると、大きなよろこびを感じます。
加えて、同じくらい、「まわりの人たちとのコミュニケーションにがなく、スムーズに記事が作れたとき」もうれしいです。たとえばライターさんが、わたしが言ったことをきちんとかいしてくれて、直す必要がないげん稿こうが上がってきたとき。また、最初から最後まで通しで読んでみて、本当にスムーズに読める記事ができ上がったとき。そんなときはテンションが上がりますね。
本業のきんさきはITをせんもんにしている会社なので、そこで働いていると、「ITにくわしくない人、しきがない人にどうやったら伝えられるか」というてんをついわすれてしまいがちです。でも副業でいろいろな人と関わっていることで、本業だけでは気づけないてんや感覚に気づくことができます。これは大きなメリットだと思っていますし、自分が活動する「場」をいくつか持つことで、自分のやっていることを客観的に見られたり、てんえたりすることができます。これは、自分がつねに副業を続けたいなと思う、大きな理由の一つです。

きちんと「伝わる」記事が作れているか、まわりの人が楽しめているか

きちんと「伝わる」記事が作れているか、まわりの人が楽しめているか

仕事をするうえでは、しょうかいするサービスや人の「りょく」や「」を、きちんと伝わる形の言葉にすることを心がけています。同じような意味を持っている言葉はいくつかあるので、それをひょうげんするときに、果たしてその言葉が一番合っているのか、しっくりくる言葉を選ぶことができているだろうか、というのはつねに気をつけていますね。いい記事を作るためには、ろんてきであるかや、文章の中で出てきた「もん」に対する「答え」がきちんとめいされているか、のほか、「正しいのか」というせいかくせいも求められます。また、インタビューのときには、なるべく相手の「思っているけど言葉にできていないこと」を引き出す、ということを大切にしています。
また、まわりの人が楽しく仕事ができているかもわたしにとっては重要ですね。わたしはチームで仕事をすること自体が好きなので、なるべくチームがえんかつに回るよう、まわりの人の気持ちをくんで動けているか、チーム内でコミュニケーションが取れているか、というのはつねしきしています。

「何かを発信する」ことを仕事にしたいと思うように

「何かを発信する」ことを仕事にしたいと思うように

もともと「何かを文章でひょうげんすることや発信すること」は好きで、中学生のころからずっとブログなど何らかの形で発信することを続けていました。ただ、そういったことを仕事にするのはむずかしいのではないかと思っていたので、大学を卒業して最初にいたのは、ぎょうの社内コミュニケーションを目的としたイベントのかくうんえいを行う仕事でした。次にリノベーションぶっけんちゅうかいサイトをうんえいしているぎょうに入り、念願だった、文章や発信に関わる仕事ができるようになりました。2019年にげんざいの会社にうつり、最初の1年は「ちょくせつお客さまとせっする仕事もけいけんしておきたい」と思い、えいぎょうの仕事をしました。その後、どうしてげんざいのウェブメディアの記事を作る仕事をするようになりました。
社会人になってから、友人のつながりなどでPRやウェブメディアの仕事などはつねに行っていました。さらに、今では住んでいる武蔵むさししんじょうりょくを発信する仕事をしています。そもそも武蔵むさししんじょうには、知人に大家さんをしょうかいされて2018年から住み始めました。便利で住みやすく、とてもいい場所なので、もっと街のりょくをみんなに知ってほしいな……と思っていたところ、大家さんともっとウェブメディアで発信していこうという話になり、げんざいのような仕事になりました。そのあと、新たにオープンすることになったコワーキングスペースのPRたんとうとしても働くことになりました。

子ども時代のけいけんから、「場」をつくることの楽しさを知った

子ども時代の経験から、「場」をつくることの楽しさを知った

小学校のときは英語やピアノ、ペン習字やテニスなど、習い事をたくさんしていました。また、学校の友人と外で遊ぶのも好きでした。中学校のときからはブログを書いていたので、それは今の仕事につながっているのかなと思います。
また、自分が今やってきたことをぶんせきしてみると、だれかがだれかと出会い、何かが生まれていくような「場」をつくることが好きなのかな、と思います。大学を卒業してからいたイベントの仕事や、コワーキングスペース、街づくりに関する仕事はそういう方向ですね。それにつながる子どものときのけいけんとしては、小学校4年生から6年生まで英会話教室に通っていて、そこでは先生のじゅんを手伝ったり、他のレッスンのサポートをしたりというけいけんをして、それがとても楽しかったんですね。それが「場」をつくる原体験になっているのかもしれません。

「なりたいもの」がなかなか見つからなくてもだいじょう

「なりたいもの」がなかなか見つからなくても大丈夫!

「やりたいこと」や「なりたいもの」は、なかなか見つからなくてもいいと思います。わたしも前からやっていたことがぐうぜんつながって、今の仕事や働き方をするようになっていますが、もともと今のようになりたいと思ってなったわけではありません。
「やりたいこと」がはっきりあってもなくても、いろいろな人と会い、さまざまなけいけんをすることはしておいたほうがいいと思います。それらのけいけんを通して、自分のとくとくきらいがわかると、じょじょに自分にフィットするものがわかってくると思います。「特にしきしていなくても、実はさりげなくできていること」というのが、だれにも何かしらあると思うので、まずは自分自身のことを考えてみて、そういうものを見つけてみてください。「自分が無理せずできること」を仕事にするというのも、とてもいいことだと思いますよ。

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読みやすいコラム集です。「たとえ失敗をしたとしても、それを表現し、発信することで価値になる」ということが語られていて、読むと何にでも前向きに取り組めるような気持ちになれる本です。
山口揚平
仕事をするうえで、「やりたいこと」ではなく、それぞれの「できること」を仕事にする、という考え方が書かれています。この本は「できること」を「天才性」として、「天才性は誰にでもある」という考え方のもと、自分に合ったことを探すためのメソッドを紹介している本です。読むととてもポジティブな気持ちになれますよ。

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取材・原稿作成:川口 有紀(フリート)・東京書籍株式会社/協力:横浜銀行