仕事人

社会にはいろいろな仕事があるよ。気になる仕事や仕事人をたくさん見つけよう!

東京都に関連のある仕事人
1984年 生まれ 出身地 東京都
とし
子供の頃の夢: 美容師
クラブ活動(中学校): 吹奏楽部
仕事内容
髪を切る・髪型を整える
自己紹介
絵をくこと。フルート、買い物。一人でいろいろなものを見に行く(映画、観劇、演奏会など)。

※このページに書いてある内容は取材日(2006年09月29日)時点のものです

かみを切る仕事を助けます

髪を切る仕事を助けます

美容師(びようし)」といって(みな)さんがイメージするのは,(かみ)を切る人だと思いますが,美容室(びようしつ)には,「スタイリスト」という(かみ)を切る人と,「アシスタント」というお手伝いをしている人がいます。国家試験に合格(ごうかく)して資格(しかく)をもらわないと,美容師(びようし)になることはできませんが,合格(ごうかく)してもすぐに(かみ)を切ることができるわけではありません。お店によって(ちが)いますが,アシスタントとして修行(しゅぎょう)し,お店で行われるいくつものテストに合格(ごうかく)してから,スタイリストとして(かみ)を切るようになることが多いです。アシスタントは,シャンプー((かみ)(あら)う),カラー((かみ)()める),パーマ,というように順番にテストを受けていくのですが,(わたし)は3年かけて,全てのアシスタントの仕事ができるようになりました。スタイリストの人は,(かみ)を切るだけで精一杯(せいいっぱい)のことが多いので,(わたし)たちアシスタントが,それ以外の仕事の全てを手伝います。あるお客さんには,シャンプーをし,別のお客さんにはパーマをして・・・というように,次々(つぎつぎ)と仕事が変わるので,次に何をしないといけないのかを考えながら動き回っています。

1日のほとんどは美容室びようしつ

1日のほとんどは美容室

(わたし)のお店は朝9時に開店するので,早い当番の日は,8時45分から仕事が始まります。雑誌(ざっし)(なら)べなおしたり,シャンプー台の電源(でんげん)を入れたり,タオルを用意したり・・・というように,お客さんを(むか)える準備(じゅんび)をするのです。一人のお客さんに対してタオルを何(まい)も使うので,休日などお客さんが多い日は,1日に200(まい)以上使うこともあります。お店の終わる時間は曜日によって(ちが)いますが,夜9時くらいです。でもすぐに帰るわけではなく,スタイリストになるためのテストが,2週間に1度あるので,お店が終わった後に練習をするのです。2~3時間くらい練習するので,家に帰るのは夜の12時や1時になりますね。

体にとても負担ふたんがかかります

体にとても負担がかかります

何人も続けてシャンプーをしたりすることもあるため,同じ作業や同じ体勢(たいせい)を続けることになります。そのため(こし)(ひじ)(いた)めてしまうことがあります。またカラーに使う(えき)によってアレルギーを起こしたり,ひどい手()れに(なや)まされる人もいます。そして仕事中はとても(いそが)しいので,食事をとる(ひま)がほとんどありません。水すら夜まで飲めない日もあります。一瞬(いっしゅん)(ひま)を見つけて,数秒で水を飲んできて,急いで仕事場に(もど)ったりもしています。休みは週1回しかないので,体への負担(ふたん)は大きいですね。だから時々(ときどき)マッサージなどを利用して,(つか)れや(いた)みがひどくならないように気をつけて,体を大切にしています。

自分をみとめてもらえる喜び

自分を認めてもらえる喜び

体力的にとても大変な仕事だと思いますが,お客さんが喜んでくれたとき,そんな(つか)れも一気に吹き飛(ふきと)んでしまいます。いつもとても緊張(きんちょう)するし,自分の苦手な仕事だと,自信が持てないこともあります。そんなときに「すごく気持ちよかった。これからはあなたにお願いしたい。」と言ってもらえると,それだけでこれからずーっと頑張(がんば)っていこうという気持ちになれます。美容師(びようし)という仕事は,何か物を売るわけではなく,人が行うサービスなので,仕事の良し悪しは,その人の人柄(ひとがら)によっても決まります。「あなたがいいのよ」という風に(みと)めてもらえるというのは,他の仕事にはなかなかない美容師(びようし)という仕事の魅力(みりょく)だと思います。

毎日が勉強

毎日が勉強

美容師(びようし)の仕事というのは,(かみ)を切ったり,シャンプーをしたり,ということだけでなく,お客さんとの会話もとても大切なことの一つです。この店に来て心地よい時間を()ごせるかで,お客さんが次も来てくれるかが決まります。うまく切ってもらえたかどうかだけではないのです。(わたし)はいろいろな会話ができるようになるために,日頃(ひごろ)から,新聞や雑誌(ざっし)をチェックしたり,お客さんの好きなテレビ番組など,いろいろとメモを残しています。なかなか家にいる時間はありませんが,お客さんの好きなドラマはビデオで録画しておいて,見ることもあります。(かみ)を切る練習も毎日行いますし,美容師(びようし)というのは毎日が勉強ですね。

小さい頃からの夢でした

小さい頃からの夢でした

実家が美容院(びよういん)だったこともあって,(わたし)は小さい(ころ)から美容師(びようし)になるものだと思っていました。(かみ)にすごく興味(きょうみ)があって,七夕の短冊(たんざく)にも「(かみ)が早く()びてほしい」と書いていたみたいです。絵も大好きで,デザインにもすごく興味(きょうみ)がありました。学校の休み時間に外へ行くよう先生に言われたのに,(つくえ)の下に(かく)れて絵を()いていたこともあったくらいです。また両親は挨拶(あいさつ)(きび)しく,実家の美容院(びよういん)のお客さんなど知らない人に対して挨拶(あいさつ)することが当たり前になり,お客さんと(せっ)することが自然と好きになりました。笑顔の多い子だったようです。生きてきた道が,全て美容師(びようし)につながっているような気がします。

男の子にも囲まれたこともあります

男の子にも囲まれたこともあります

小さい(ころ)(わたし)は気が強く,正義感(せいぎかん)が強い子だったみたいです。曲がったことが(きら)いで,サボることなどが(ゆる)せませんでした。学校の掃除(そうじ)など,「なんで自分だけやってるの?」と思うとしゃくだし,わかってもらうまで退()きたくないと思ってしまうんです。それにきっちりしていることが好きだったので,部屋がキレイになっていないと気になってしまうんですね。他の子がサボっているのを先生に言ったせいで,男の子数人に囲まれたこともあります。それでもめげませんでした(笑)。

学生のうちにしかできないことをしよう!

学生のうちにしかできないことをしよう!

(わたし)個人(こじん)の思いですが,学生のときには,学生のうちにしかできないことをしておくのがいいと思います。例えばクラブ活動です。友達とはまた(ちが)った,一つの目標を目指す「仲間」というのを得られるので,普段(ふだん)の生活とは(ちが)う体験ができる場です。一つのことを目指した達成感や,一人一人の役割(やくわり)への責任感(せきにんかん)も学ぶことができます。子どもの(ころ)は,本当に感情(かんじょう)浮き沈(うきしず)みが(はげ)しく,それだけぶつかることもひんぱんにあります。でも,そんなぶつかり合いの後にできた信頼(しんらい)関係は,一生の宝物(たからもの)です。(わたし)もこの(ごろ)の友達とは,今でも仲が良いです。社会に出るまでの貴重(きちょう)な時間,おもいっきり楽しんでください。

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取材・原稿作成:(c)学校ネット株式会社(増田)